正面・左斜め・右斜め・背面
この作家の作品への想い
深い夜の青に縁取られた氷の上で、一羽のペンギンが天へ顔を向けている。見上げる先には、言葉を失うほど静かな星空が広がる。1号という小さな画面に凝縮されたその情景は、孤独でありながら決して寂しくはない。凍てついた空気の中にも確かな光があり、祈りはいつも、誰かの静寂の中で生まれるのだと、この作品はそっと教えてくれる。
作品
深い群青から紫へと移ろう夜空を背景に、白い氷上に佇むペンギンが描かれた詩的な小品です。上方に広がる銀河は繊細な白色で表現され、点在する星々とともに宇宙的な広がりを感じさせます。氷山の質感、水面の透明感、ペンギンの凛とした姿態——細部まで丁寧に描かれた要素たちが、作家の確かな観察眼を物語ります。アクリル独特の重層性を活かした色面構成は、小さな画面に思いがけない奥行きを与えています。壁に掛けるたび、このペンギンとともに果てしない極地の夜へ思いを馳せる——そんな瞑想的な時間をもたらす一枚です。
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